紅葉(もみじ、こうよう)とは、主に落葉広葉樹が葉を散らす前に、その葉の色を変える現象のことを指すのだそうでございます。
ですが、葉の色が変わることだけを紅葉ということもあるそうでございます。
紅葉にもいろいろと種類がございまして、大きく分けて、三種類の紅葉がございます。
赤い葉は「紅葉」・・・主にイロハモミジ、ヤマツツジなどが、これに該当致します。
黄色い葉は「黄葉」・・・主にイチョウなどが、これに該当致します。
褐色の葉は「褐葉」・・・主にブナ、メタセコイアなどがこれに該当致します。
このように、「もみじ」にも種類はあるのではございますが、実際のところは区別がしづらいそうでございます。
そもそも、落葉樹の葉が色を変えるのは、葉を緑に見せているクロロフィルという化学物質が、秋の日照時間の短さで分解されてしまい、老化反応が起きてしまうからだそうでございます。
そうとはいうものの、日本には上代の昔から、「もみじ」という言葉が存在しているほどに馴染みの深い現象であったように思われます。
上代語で、もみじは「もみつ(ち)」となっていて、平安時代以降、「もみづ(ず)」となり、その後に「もみじ」と変化していったそうでございます。
もみつだった頃に詠まれた歌が万葉集に残されています。
「子持山 若かへるての 毛美都(もみつ)まで 寝もと吾は思ふ 汝は何どか思ふ」
平安時代以降では
「雪降りて 年の暮れぬる 時にこそ つひにもみぢぬ 松も見えけれ」
と、こちらは「古今和歌集」に残されています。
また、平安時代から始まったものとして、現在でも紅葉の季節になると、紅葉を見物する行楽の「紅葉狩り」がございます。
狩りというのは、「草花を眺めること」をいうそうでございます。
平安時代では、紅葉した木の枝を手折り(狩り)、掌に乗せて、鑑賞していたのでございます。
現在でも、紅葉狩りは続いており、この季節に旅行に出かけられる方も多いかと思います。
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